2019年の乗り納めに相応しく、国内最長路線をチョイスした。片道4時間という長時間フライト。近距離アジアの国際線よりも長く、空の上にいることが好きな筆者のような飛行機好きにとっては最高のフライトなのである。ちなみにこの区間、JALは就航していない。日本横断の旅。気温差は約25℃。一日で夏と冬が楽しめる。
この日1本目(HND→OKA)のフライトに関しては、別記事で紹介している。
羽田空港から那覇空港に到着。諸事情により、一度外に出て搭乗手続きのやり直し。焦ることはない、12:15着の13:35発。次のフライトまで1時間以上ある。今回の最終目的地は、新千歳空港。今回の那覇空港は経由地ということでステーキもソーキそばもちゃんぷるもお預け。(筆者は沖縄大好き人間である。誤解無きようにお願いしたい)
パーカーにマウンテンジャケットと、どう見てもこれからスノーボードでも行くのかい?といった格好で空港内を早歩きで移動。おかげでチェックインカウンターに到着したときには、少し汗が。
この後、ものすごい冷や汗を書くことになる。
羽田空港と同様に、しかし、羽田空港での事情を付け加えて依頼する。
「チェックイン機がエラーになってしまうので、紙の搭乗券ください」
冬の那覇空港。幸いなことにプレミアムチェックインカウンターの混雑は無かった。というか、誰も居なかった。(特典航空券で那覇に行きたければ、閑散期の冬がおすすめ)
羽田空港と同様に、チェックインカウンターのスタッフは首を傾げる。いや、羽田空港以上に傾いていた気がする。それもそのはず…
「お客様のご予約いただいた座席に、全く別の方がアサインされております」
12月になると、色々なことが総括されるが、今年一番の驚きと冷や汗をかいた。那覇空港から新千歳空港の飛行機は一日一便である。これを逃すと、新千歳空港にたどり着くことができない。
これは私の心情だが、私の予約記録を確認してくれたカウンタースタッフも相当焦っただろう。その衝撃的な予約画面は、当然スタッフのみ見ることができる。なにか警告文のようなポップアップが表示されるのだろうか。絶対に見ることのできない世界、非常に興味がある。
前のブログにも書いたが、トラブルも思い出とする筆者にとっては、これもまた楽しいのである。と書いたが、これは不謹慎かもしれない。猛省。焦らせてしまったスタッフさん、本当に申し訳ない。
ふと、羽田空港で言われた一言を思い出す。
「システムの関係でお名前が正しく表示できず、申し訳ございません」
全く別の方=私の名前が謝って表示されているのかも。と伝えてみたが、本当に別の人が座ることになっているらしい。
那覇空港のカウンター総出で調査中。いや総出は言い過ぎた。正確には、窓口の人とそのチームのリーダー的なスタッフ2名で対応してくれた。リーダーは奥の端末へ向かい、より詳細なデータを確認してくれたようだ。連携プレーが素晴らしい。しばらくすると、リーダーがスッキリした顔でこちらに向かってきてくれた。
「席の種類が異なっていたので、羽田空港でチェックインが出来なかったようです」
「同じ窓側の非常席をご用意させていただいておりますが、よろしいでしょうか?」
筆者の頭のなかでは「乗ることが出来ず、最悪、那覇で一泊」なんて想定もしていたので、乗せてもらえるだけ感謝である。
とりあえず、チケットが発券出来たので急いで保安検査場に向かう。
途中、首里城のポスター展示があった。あの悲しい記憶が蘇る。
那覇空港は、1階が到着ロビー、3階が搭乗手続きカウンター、2階が出発ロビー(保安検査場)というダンジョンになっており、テレビゲームであれば面白いが、筆者のような乗り方をしている者には、ちっとも面白くないだけでなくHPも多少やられたと思う。
急ぎ足で保安検査場を抜け、ANAラウンジへ。今年改修されてから、保安検査場と直結となった。
以前はもう少し出発ゲート寄りで窓もあり素敵な空間であったが、保安検査場に近くなり、窓はなくなった。筆者は以前の方が好きであった。窓があり、飛行機が見え、これから旅に出るという高揚感を感じられた。今は木目調のデザインでかなりおしゃれではあるが、テーブルの真ん中によく分からない山がある。通称、苔山。全国のANAラウンジに増殖中。おそらく誰もそんな名前で読んだこともなければ、登ることも、もちろんできない。
羽田空港で出来なかった恒例の青汁牛乳を一気に飲み干し、健康のためトマトジュースも飲んだ。ドリンクの種類は、基本的にどこのANAラウンジでも同じものが置かれており、万が一、搭乗前の恒例儀式を忘れてしまっても、どこかのラウンジでリベンジが可能だ。
実は搭乗機到着遅れのため、5分遅延が発生。たまたま開いたANAの空席確認の画面で見ると、当日券は7万円もするらしい。
搭乗ゲートは36A。ゲートブリッジからの搭乗。
カウンターで予想以上に時間がかかってしまったため、ANA Festaに売っているソフトクリームは残念ながら食すことはできなかった。(期間限定ではないので、来ればいつでも食べられる)
今回の搭乗機はJA71AN(B737-800)
機内に入って気がついたのだが、同じ窓側席でも元々の座席の反対側にアサインされてしまった模様。
これは、確認不足が招いた大惨事である。
実はこの季節、この時間帯は進行方向左側(A席)がおすすめ。ものすごく綺麗な夕日を見ることができる。夕日のオレンジから夜の黒になるちょうど中間。語彙力がなくお伝えできないのが、大変残念であるが、ぜひ一度試していただきたい。当日の飛行高度が通常よりも低くなければ、雲の上ということで、天候を気にする必要はない。
少し時間が早かったが、お手洗いに立った際に機体後方の小窓から撮影をしてみた。これがもっと幻想的な色になり、感動させてくれるのである。
間もなくすると、ベルト着用サインが点灯、新千歳空港に向けて着陸体制に入るアナウンスが流れた。
雲の関係で所々揺れたものの、とても心地のよいフライトであった。
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